Lifestyles Of Health And Sustainability

yudgw2006-02-24

Lohasブームです。
マーケティング用語にもなるほどに。


もちろんそれに関して批判があることは否めません。




しかし、私は悪いことではないように思います。
ブームになること自体、素敵な時代の流れなんではないでしょうか。
たしかに日本人はみんながやっていることをやらないではいられません。
価値観のほとんどを広告会社の意のままにされてしまっているといっても
過言ではないでしょう。
アメリカのセレブのあいだではやっているから」
という理由で日本の流行を真っ先に追いがちな人たちは盲目に
それを格好いいこととして受け止めてしまいます。
そして本来の意を離れて"Lohas peopleになるために"消費活動を
おこないます。そしてそこにビジネスチャンスが生まれる。


しかし本来の意を離れたとしても、商品をつくる側は単なるエコ製品を
越えた付加価値を求められ、それに応じるわけで長い流れでみると
至極いい潮流がやってきたといえるはずです。


ホワイトバンドが大変はやりました。
気軽な投資でなんだかいいことをした気分になれるんですから。
その"投資"がNGOの活動資金になるだけで直接、貧困国にいかないことが批判されました。
しかし、販売側に多少の落ち度はあったけれども、
あのブームを機会に多くの人が貧困について考えたのではないでしょうか。
それだけでも意義があったといえます。
私たちは普段、いや酒の席であってもそんな会話がでることはほとんどありません。
でもあの白い物体が、たくさんの会話を産んだ。これは大きなことだったはずです。


Lohasブームもしかり。Lohasはegoからはじまります。
「自分が健康になりたいから」という欲望のもとに、
二酸化炭素を発生させてつくったヨガマットを手にヨガ教室に通います。
でも、「健康でありたい」と思う人は確実に増えたはずですし、
それが「格好いい」「おしゃれ」になったこと、これは大きなシフトだと思います。


私の母は早くから環境コンシャスでした。
僕は白米を知る前に玄米を食べ、
油で汚れた皿はキッチンペーパーで拭かないと水に
つけてはいけない、と教えられてきました。
電気自動車も最初期に試乗しました。
でも、あの頃、そんなことはオシャレでもなければ
格好よくもなかったのです。
ともすればヒステリックな行動でした。


「格好いい」
このイメージができたこと、がLohasブームの
収穫です。友人の言葉を借りれば”Fascion is Magic!”
まさにそうです。
来年以降、"老後のゆたかな人生"を迎える、リッチで時間もある
おじいさんたちがたくさんでてきます。
彼らの価値観に、確実にLohasは作用します。
彼らの意識には"若者の手本"になりたい、
"格好いい"おじいさんになりたい、
なによりもこれまでとは"豊かさ"の指標が異なります。
彼らは戦後を支えたけれども、戦争自体は体験していない。
これがいままでとは異なります。
自分が楽しいと思う指標に従っていきる"NEW老人"と
いえる人たちだそうです。


そんな老人たちの存在はこれから
Lohasが一過性に終わらずに、
カルチャーとして、新しい豊かさの指標として
根付くことに大きな影響力をもつはずです。


Lohasがカルチャーとしてねづくこと、
これは何を意味するか。
アメリカでのLohasと日本のLohasは異なります。
日本人はアメリカ人化をつづけてきました。
しかしいくらアメリカ化しても、
私たちにはアメリカ人と違う"歴史"があります。


その"歴史"のもつ意味とは?
また次回。