after hours

スコセッシ。スコスィーゼ。
グリフィン・ダン
ハリウッドを皮肉ったサスペンス「プレイヤー」の
主人公はグリフィン・ミル。「プレイヤー」には
計30秒ほどスコセッシもでてくる。

これはNY、NY、とても不思議な街、の不思議な話。
コロンビア大学の学生が課題のために書いた脚本を
グリフィン・ダンがフューチャー。
誰もが感じる夜の高揚感、不思議さ、奇妙さ、
を巧く描いている。
一晩のうちに何人もの変な女や事件にまきこまれる少し変な
男、ポール。
自爆、自爆の末にそして次第に下心さえなくなってくる。
スコーンと抜けるラストシーン。

悲劇との距離の取り方、テンポ、テンション、
とてもよくできた映画だけど、なによりも魅力的なのは
80年代のNYの匂い。子供の頃、金曜ロードショーや日曜ゴールデン劇場で、抱いたアメリカへの憧れを思い出す。
空気感、色、どれもNY、NY。

恋人からメールがかえってこない夜にオススメです。