赤水晶




赤十字赤新月に続く第3の新マーク「赤いクリスタル」承認
 27カ国が反対、激論の末
 (ジュネーブ12月8日)国際救急活動の目印として「赤十字」と「赤新月」に加え、第3の新しい識別マーク(エンブレム)がジュネーブ条約締約国会議で8日、100近い国の賛成による多数決で承認された。激論の末の投票。目標にしていた全会一致はならなかった。
 人道支援活動の新しい標章は、白地に赤い四角形の枠を描き、尖った先端を下にして立てた形(赤いクリスタル=赤水晶)をしている。加盟国の採択総会で投票後、スイスの事務局代表が結果を発表した。98カ国が承認。27カ国が反対を表明し、10カ国が態度表明を避けた。
 新標章の採否を決めるスイスの総会には、144カ国が出席。パレスチナで活動中のイスラエル救助団体が主として使っている「ダビデの星(赤盾)」(三角形を2つ組み合わせた星形マークでイスラエル国旗にも用いられている)の動向も課題になっていた。
 「ダビデの星」のイスラエル赤十字赤新月の標章も拒否してきたが、国際赤十字赤新月社連盟に加盟することになるのかどうか、来年5月にジュネーブで開かれる臨時総会で解決が図られるはかられることになった。=エルムンド電子版から≫
 ※国際赤十字組織は、1864年最初のジュネーブ条約調印後、誕生した。提唱者のアンリ・デュナンの母国スイスの国旗の配色を逆にして標章がつくられた。しかし、イスラム教国にとっては、十字は十字軍・キリスト教を連想させるとして、赤新月(赤い三日月)を使用、1929年にこの標章が第2のマークとして公認された。
 ただ、赤新月もまたイスラムの象徴。宗教をめぐるさまざまな問題で衝突し、宗教的に中立な標章として第3のマーク「赤水晶」案が出ていた。その後、パレスチナ紛争が激化するなど障害があり、提案後13年目にして採択にこぎつけた。


赤十字のロゴに宗教性が詰まっているそうで。
ロゴひとつとっても複雑、という事実。
お気楽なこといってしまえば、三つ並ぶと
なかなかいいです。これ。